ハチドリのひとしずく
ハチドリ(ハミングバード)には、
南アメリカの先住民に伝わる「ハチドリのひとしずく」という物語があります。

森が燃えていました。
森の動物たちは、みんな必死に逃げました。

ところが一羽のハチドリが一生懸命細い口ばしを使って川から水を運び、
一滴一滴を燃えさかる火に落としていました。

逃げてきたクマがそれを見て
「そんなことをして、いったい何になるんだ」と笑います。

ハチドリは答えました。
「私は私にできることをやっているのさ」


この物語には大きなメッセージが込められています。
ハチドリは小さな体ながら大きな勇気をもっています。
困難な状況の中でも周りに流されず、自分のできることを淡々とやりぬく・・・。
それは私たち一人一人は小さな力にすぎないかもしれません。
しかし、それが集まればきっと大きな力になるのだということを伝えてくれています。